勘定系システム再構築プロジェクト

プロジェクト概要
 銀行業務の根幹である「勘定系システム」を刷新し、これからの時代に即したシステムを導入することで、金融環境の変化に柔軟に対応することを目指しています。
 勘定系システムは規模が大きいシステムのため、約4年にわたる長期の開発プロジェクト(通常のプロジェクトは長くても1年程度)となります。
 当社の使命としては、”プロジェクトを完遂させ、システムを安定稼働させること“が挙げられます。

詳しくは、商工中金ニュースリリース「オープン系勘定系システム「BankVision」の導入についてのお知らせ」をご覧ください。

システム導入後の効果
 ※現在、システム稼働に向け、開発が進行しております。

Oさん(入社12年目)

外国為替システムのリーダーとして、要件の取りまとめ、全体の進捗管理、ステークホルダーとのコミュニケーション・調整など、管理・マネジメント作業を担う。


Tさん(入社17年目)

オンライン機能(*1)を担当するグループのリーダーとして、進捗管理やフェーズ(要件、設計、テスト)毎の取り纏め、資料作成や課題管理等、担当者とプロジェクト管理者の間に立つ仕事を担う。
(*1)営業店の端末やお客様が利用されるATM等で動作する「即時に応答する機能」のこと。

Q1.プロジェクトで苦労していること・大変なことは何ですか

30年以上稼働していたシステムを入れ替えるのは初めての経験であり、このような大規模プロジェクトを経験した担当者も少ない為、手探りで決めていくことが多いのが苦労している点です。加えて、ステークホルダ(関係者)の数も相応に多い為、情報の共有には気を付けています。

金融環境の変化や顧客ニーズに柔軟に対応するためには、プログラムを複雑化させるような開発を避け、保守性を高めておくことが重要です。そのため、経営戦略上譲れない点のみに開発内容を絞る方針としました。商工中金の担当者の方々と検討のうえニーズをとりまとめますが、今のシステムと使い方が異なる部分はお客様や営業店舗の職員の方々に影響するため、様々な要望が出てきてしまい、折り合いをつける点に大変苦労しました。

Q2.上の質問に関して、どのような方法で解決しましたか

多くのステークホルダ(関係者)に十分内容が伝わるように内容を整理し、指示や依頼は内容を明確にするよう心がけています。

意見の相違が生じた際には、2つの方法での解決を心がけています。
① プロジェクトの目的を関係者間で共通認識となるように繰り返し説明します
② メリットとデメリットそれぞれを提示し、粘り強く対話します
・システムの稼働時に障害が発生すると、お客様へ多大な影響を与え、商工中金として信用を失うことに繋がりかねません。そうした事態を避けるために、システムの再構築を確実に行うことを最優先に考えています。

Q3.プロジェクトを通じて感じた、やりがい、達成感、嬉しかったことなど教えてください。

現在進行形なので難しいですが、「手探り」は「挑戦」でもあります。良い結果が出たときには、十分な達成感が得られると考えています。この大規模プロジェクトにもかかわらず、スケジュールに大きなブレが無く進捗していることも喜ばしいです。

私の役割はマネジメントが中心のため、システムの構築作業自体はチームメンバーを信頼し、任せる必要があります。多くの人を取りまとめ、同じ目的地に向かうことは簡単ではありませんが、そうしたうえで成果物が完成した際は、リーダーとしてやりがいを感じます。
また、自身の行動の結果に対して、関係者から感謝してもらえるとうれしくなり、その後のモチベーションにも繋がります。もちろんこちら側からも相手に対しての「感謝」を積極的にお伝えするようにしています。

Q4.プロジェクトを通して学んだこと・また今後どうしていきたいですか

プロジェクト規模の大小にかかわらず、目的を理解し対処していくことが大事だと感じています。今後も状況、目的に即した対応を心がけてゆきます。そして、大きな目的は見失わないよう、視野を大きく持てるようありたいと思います。

プロジェクトの円滑な遂行の土台には「人と人との信頼関係の構築」が不可欠ということを実感しています。信頼関係が構築できると、互いに補完し合う、良い連鎖に繋がります。今後も信頼されるためにどうするかを意識していきたいです。
これまではプログラミング等、”モノづくり”が中心で、その中にやりがいを感じておりましたが、今回のプロジェクトを通じ、システム開発におけるマネジメントも、モノづくりと違う、また別種のやりがいを実感しました。
自身の見識を広め、より成長していくために、今後はマネジメントにも深く携わっていきたいと感じております。