契約書作成システム

プロジェクト概要
 お客様自身が店舗に備え付けられているタブレットPC画面を操作することにより、商工中金との契約書を作成することを可能とする「契約書作成システム」の構築

詳しくは、商工中金ニュースリリース「小規模企業共済契約者貸付手続きの利便性向上のため店頭タブレットを導入」をご覧ください。

システム導入後の効果
商工中金の全国にある営業店舗の事務業務の効率化
法人のお客様の待ち時間短縮による満足度向上
正確な書類作成による事務の品質向上

Kさん(入社7年目)

・営業店舗で利用するタブレットPCを含めたデモ環境の準備
・本システムで利用する各種ソフトの機能確認
・C#言語によるお客様情報認証機能の開発
・契約書の雛形PDF作成機能の開発

Q1.プロジェクトで苦労したこと・大変だったことは何ですか

お客様にはタブレットPCに表示される契約書の中の署名欄にペンで手書きしてもらいますが、その手書き署名のデータの取り扱いに苦戦しました。
理由は2つありました。1つ目は、契約書上の重要情報である手書き署名のため、慎重に取り扱うことが求められます。2つ目は、手書き署名データは普段取り扱うテキストや数字データなどと異なり、"ストローク情報"と呼ばれる画面上で描いた線データになります。
そのため、システム機能として、手書き情報の画面遷移時の情報の保持、契約書への表示等、画面への再描画などの実現方法の調査に時間を要しました。

Q2.上の質問に関して、どのような方法で解決しましたか

手書き署名データの取扱いに関する調査を主に行う担当となり、手書き署名データを取り扱うソフトウェア会社との調整を行い、仕様の確認を進めました。その仕様を開発メンバーに綿密に情報共有を行うことで、実現方法案を提案し合い、トライ&エラーを繰り返すことで解決できました。

Q3.プロジェクトを通じて感じた、やりがい、達成感、嬉しかったことなど教えてください

タブレット端末を操作し、実際の契約書が印刷できた時は達成感がありました。
お客様が直接使用するシステムであるため、画面の見やすさや配色にこだわった結果、完成したシステムについて、「簡単かつスピーディ」に契約書の作成が可能と紹介された点が嬉しかったです。
さらに、商工中金ホームページのニュースリリースに本システムの導入が写真付きで紹介された時は、「影響の大きいシステムを作ったな」とやりがいを感じました。

Q4.プロジェクトを通して学んだこと・また今後どうしていきたいですか

今後も開発者視点のみに囚われず、商工中金の職員の方との積極的なコミュニケーションを心がけていきたいです。
本件だけでなく、ユーザビリティ(お客様の使い勝手)の高いシステムを目指すには、実際にご利用になられるお客様を熟知している商工中金の担当者の方との意見交換が重要であることを学びました。特に営業店舗の窓口で対応をしていた職員の方が意見を出してその要望に沿った仕様で作成することで実現できたと感じました。